前回は、セレック即日修復(1dayトリートメント)についてお話ししました。
今回は、
「そもそもセレックって何?」
「普通のセラミックとどう違うの?」
という疑問にお答えします。
まず大前提として、
どちらも“セラミック”という素材を使った治療です。
違うのは、「作り方」です。
■ 従来のセラミック(技工所製作)
1. 型取りをする
2. 模型を作る
3. 技工所へ依頼
4. 技工士が手作業で製作
5. 1週間〜2週間後に装着
(症例によってはそれ以上かかることもあります)
技工士が細かい色調や形態を再現できるため、
審美性を重視する症例や複雑なケースでは大きな強みがあります。
その一方で、
工程が多いため、完成までに時間がかかります。
■ セレック(院内製作)
1. 口腔内をデジタルスキャン
2. コンピューター上で設計
3. 工場で均一に製造されたセラミックブロックを機械で削り出す
4. 条件が整えばその日のうちに装着
外部技工所に依頼せず、
院内で設計から製作まで完結するのが大きな特徴です。
また、セレックで使用するセラミックブロックは、
工場で均一に製造された高品質な材料です。
そのため、
材料のばらつきが少なく、
品質が安定しているという利点があります。
■ どちらが優れているのか?
大切なのは、
「どちらが上か」ではなく、
「どちらがその症例に適しているか」です。
症例によっては従来の技工所製作が向いていることもありますし、
条件が整えばセレックの方が合理的な場合もあります。
なお、セレック治療は、
どの歯科医院でもできるわけではありません。
専用設備の導入が必須であり、
さらにその装置を使いこなすためのトレーニングと経験も必要です。
当院では、
義歯治療に力を入れているため
「入れ歯専門なのですか?」と聞かれることがありますが、
むしろ、
セラミック治療やブリッジ治療なども含め、
総合的な視点で治療を行っています。
セレックは、
その選択肢のひとつです。
次回は、
「即日修復は本当に安全なのか?」
について、もう少し詳しく解説します。